第2章 片羽之憶②:敘憶舊話
紅蓮華冕片羽之憶②:敘憶舊話
追憶昔話①
【鬼王酒呑童子】
「十天衆は、本當に全然違うな。」
十天衆,真是事事都與衆不同。
【帝釈天】
「それは普通の天人から見れば、十天衆こそが全てを定める法律となるからだ。今の善見城にいる天人は、ほとんどが鬼域で生まれた者だ。だが十天衆は、一族を連れて故郷忉利天を出て鬼域に來た者達だ。十天衆に向けられた信仰は、故郷忉利天への憧れによるものがとても大きい。特に戦亂の世になると、人々の信仰は更に深まっていく。」
那是因為在普通的天人眼中,十天衆就是一切的法則。
現在善見城的大部分天人,都是來到鬼域後誕生。
而十天衆是從故土忉利天帶着一族來到鬼域的。
人們對十天衆的信仰,有很大一部分源于對故土忉利天的渴望。
特別是在這戰亂的年代,人們的信仰也會越強烈。
【鬼王酒呑童子】
「お前はどうだ、お前もそう思うのか?それとも阿修羅みたいに、いつか取って代わるつもりか?」
那麽你呢,你也這麽覺得嗎?
還是說你和阿修羅一樣,想要有朝一日取而代之?
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【帝釈天】
「阿修羅は私の一番大切な友人だ、彼の判斷は正しいと信じている。」
阿修羅是我最重要的友人,我相信他的判斷是正确的。
【鬼王酒呑童子】
「もしいつか阿修羅の願いが葉ったら、取って代わるのは彼だろうか、それともお前だろうか?」
那麽有朝一日他得償所願,取而代之的究竟是他,還是你呢?
【帝釈天】
「それはあなたには関係ない。」
那就不是你需要費心的事了。
追憶昔話②
【天人貴族甲】
「市場に人がたくさん集まっているが、何かの祭りか?」
廣場聚集了那麽多人,是在舉辦慶典嗎?
【天人貴族乙】
「翼団が帰ってきたから、城の民がそれを迎えに來たんだ。」
翼之團歸城,很多城民自發出來迎接罷了。
【天人貴族甲】
「ふん、またあいつらか。町でこんな騒ぎを起こすとは、何様のつもりだ!帝釈天は仮にも貴族の出身だ、どこの馬の骨かもわからない阿修羅なんかの補佐役に甘んじて堪るもんか。」
哼,又是那幾個家夥,在城內引起這種大規模的騷動,果真是不識擡舉!
帝釋天身為貴族之子,竟甘願成為阿修羅這種出身不明的家夥的副手。
【天人貴族乙】
「民はただ面白がっているだけだ、貴族の子がこんなにも落ちぶれているのに。」
城民大多是圖個新鮮,看看我們的貴族之子如何淪落此罷了。
【天人貴族甲】
「帝釈天は本當に分からず屋だな。阿修羅は正體が分からないだけでなく、奇妙な霊神體を持っている……何か悪い企みがあるのかもしれない!」
那帝釋天簡直是執迷不悟。
阿修羅來歷不明,靈神體又異于常人……指不定是使了什麽詭計!
【天人貴族乙】
「翼団に阿修羅が加わってから、組織の規模も実力も拡大する一方だ。あいつを甘く見てはいけない。」
自從阿修羅加入翼之團後,翼之團的規模和實力便迅速增長。
這家夥不可小觑。
【天人貴族甲】
「買いかぶりすぎだ、翼団の今までの成果は、全て十天衆の慈悲深さのおかげだ。前線はきついから、そんなえせ軍隊でも威張れるってだけだ。」
我看是你把他想得太高,翼之團能有今天這樣,不過是因為十天衆大人們仁慈。
前方戰事吃緊,才給了這些不正規的家夥可乘之機。
【天人貴族乙】
「翼団を迎える善見城の民は、皆多かれ少なかれ贈り物を持っている。正規軍にすらない待遇だ。結論を急ぐ必要はない。広場に行って見てみないか?」
我看那些城民迎接翼之團時,手裏或多或少都拿了禮物。
他們迎接正規軍時可沒這些舉動。
還是先不要着急下結論的好。不如我們去廣場看看?
【天人貴族甲】
「阿修羅は殘虐なやつで、刃の如く鋭い霊神體を持っていて、貴族に容赦ないと聞いた。二人で見に行くのは、あまり得策じゃないだろう。」
聽說阿修羅那家夥暴戾殘酷,靈神體也鋒利如刀劍,對貴族毫不留情。
你我二人若是前去,恐怕兇多吉少。
【天人貴族乙】
「そう怖がるなよ。戦場での阿修羅は、確かに鬼神の如く恐ろしいが、普段はそんなに怖くないと聞いたことがある。」
倒也不必如此害怕,聽聞阿修羅雖然在戰場上如同鬼神,但平日裏不像戰鬥時那樣可怖。
【天人貴族甲】
「噂がどうであれ、やつには一歩も近づきたくない!そんなに行きたいなら、一人で行けばいい。」
無論傳聞如何,我都不會靠近那家夥半步!
要去,你自己去便是。
【天人貴族乙】
「……それでは失禮。」
……那便告辭了。