第18章 浮光片影·十一
天魔歸來浮光片影·十
【金翅鳥】
「昨日見回りをしていると、妙なことがあった…」
昨晚我巡視的時候,似乎看到了一件怪事……
【雷公鬼】
「妙なこと?言ってみろ。」
什麽怪事,說來聽聽?
【金翅鳥】
「天魔様が……誰かと話しているようだった……」
我似乎……看見天魔大人在和什麽人談話……
【雷公鬼】
「それのどこが妙なんだ、迦樓羅様と話していたのかもしれない。」
這算什麽怪事,或許你看到的是迦樓羅大人也不一定。
【金翅鳥】
「いや、そいつは真っ白な服を着ていて、花がいっぱい生えていたんだ……!」
不,那人一身純白,還帶着許多花……!
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【雷公鬼】
「深淵は日の光が差し込むことはない。一體ここにどんな花が生えるというんだ?」
深淵不見天日,什麽花能在這裏生長?
【金翅鳥】
「あの時、蓮の香りがした。あの匂いを間違えるはずはない。」
那時我還聞到了一股蓮花香,我絕不會認錯這個味道。
【雷公鬼】
「蓮?まさか……しかしなぜ彼はここに現れたんだ?」
蓮花?難道說是……可為何他會出現在此處?
【金翅鳥】
「天魔様の觸手は花弁には觸れたが、あの人影には觸れなかった。きっと何者かが使う伝言の術だ。」
我看天魔大人的觸手只觸碰到了花瓣,并未碰到那個身影。許是什麽人派來傳話的法術罷了。
【雷公鬼】
「お前が推測した通り、昨日の夜に見たのは、あの天人の王の幻影に違いないだろう。蓮の香りがしたのは、きっと天魔様を油斷させるためだ。」
你猜得沒錯,我想你昨晚看到的,應該是那位天人之王的幻影。
至于為什麽你會嗅到蓮花的香氣,肯定是他想借此令天魔大人放松警惕。
【金翅鳥】
「蓮の香りなんかで天魔様を油斷させるつもりか?あまいな!」
區區蓮花香就想令天魔大人動搖?未免太天真了!
【雷公鬼】
「……確かにあまいな。だが……昨日の件についてはここまでだ、誰にも言うな。天人の王と天魔様のことには、あまり踏み込まないほうがいい。」
……的确是有些天真。不過……昨晚的事到此為止,不要聲張。
天人之王與天魔大人之間的事,還是不要過多打聽比較好。
二人の話が終わった途端、一輪の紅蓮が片隅で花開き、爽やかな香りを放った。」
兩人話音剛落,一朵紅蓮自角落裏綻放,亦散發出一股清冽的蓮花香。