第23章 浮光片影·十六

天魔歸來浮光片影·十六

數百年前、伊吹山。

數百年前,伊吹山。

【神の子】

「小僧、この山に入ってから數ヶ月が経ったな。伊吹山の居心地が良いから、ここに殘るつもりか?それとも、寺院の精進料理が美味しすぎて、離れたくないか?」

小鬼,你來這山中已有數月,是覺得伊吹山太好,想就此留下嗎?還是貪戀我這神寺裏的齋食,舍不得走了?

【少年茨木童子】

「寺院と言うけど、まさか神の子も酒を飲むなんて。人間のことにはあまり詳しくないけど、坊さんは酒を飲んではいけないと聞いた。」

說是神寺,沒想到神子也會飲酒,我雖對人間不甚了解,但也聽說了出家人不能飲酒的戒律。

【神の子】

「小僧、戒律は何のために定められたと思う?」

小鬼,你覺得戒律是為何而定?

【少年茨木童子】

「……わからない。」

……我不知道。

【神の子】

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「人は善念を持つ存在だが、同時に悪念も持っている。ほしいものがあれば、欲望も存在する。もし神仏に近い存在になりたければ、自分は何かを捨てるべきだと考えた。しかし私は生まれながらの神の子だ。凡人を縛るための戒律など、最初から眼中にない。だから食べ物に拘る必要はない。自由に酒を飲んでもいい。」

人有善念,也有惡念。有索求,也有欲望。若是想靠近神佛幾步,他們便覺得自己該割舍掉這些。而我生來是神子,這些束縛凡人的清規戒律從未被我放在眼中。自然無需信奉齋戒,也自然能夠随性飲酒。

【少年茨木童子】

「もし僕が神仏に近い存在になりたければ、人と同じように戒律を守り、欲望を捨てる必要があるの?」

那若我想靠近神佛幾步,是不是也該遵守戒律,割舍欲望?

【神の子】

「……山に生まれし妖怪は、もとより神道に屬する者ではない。しかし魔と仏とは一念の間、いつか私も伊吹山を捨てて、どこかで鬼を統べ、鬼王に鞍替えするかもしれない。小僧、修行に勵め。妖怪の信條は弱肉強食だ。鬼王になれなければ、いつ殺されてもおかしくない。」

……你是生長在山間的妖鬼,本就不在神道之中。不過,一念魔佛,說不準哪天我就抛了這伊吹山,去往別處統領萬鬼,做幾百年的鬼王。小鬼,好好修行,妖鬼的法則是弱肉強食,你若不成鬼王,保不齊哪天就成了他人的刀下魂。

【少年茨木童子】

「それぐらい楽勝だ、僕は殺されたりしないよ!」

這有何難,我才不會變成刀下魂!

神の子は大笑いしながら消え、茨木童子はその場でぼうっと立ち盡くした。そして気づくとすでに伊吹山の麓まで來ていた。いつの間にか、神の子は彼にそろそろ旅に出るべきだと伝えるために、彼を麓に送ったのだ。

神子大笑着離去了,茨木童子愣在原地,發覺自己已置身于伊吹山下。

原來不知不覺間,神子已将他帶離了此地,暗示着他該重歸旅途。

しかし颯爽と消える神の子の後ろ姿を見て、なぜか、茨木童子はいつか必ず再會できると確信した。その時、二人はどんな身分や姿になっているのか、茨木童子は考えたくない。しかしそれはきっと、今日とは全く違うものになるのだろう。

但不知為何,看着神子潇灑離去的背影,茨木童子堅信,他們會有再重逢的一天。

至于那時兩人會是何種身份,又會是何種模樣,茨木童子不願去想,但一定會與今日截然不同。

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