第33章 昨日之境②初心之翼

紅蓮華冕昨日之境②初心之翼

初心の翼

……善見城、中心

——善見城,中心

【煉獄茨木童子】

「ここが善見城の中心か?流石は中心部、城外と同じように豪華だ。まさに天神が住む城そのものだな。」

這裏就是善見城的中心嗎?果然中心和城外看起來一樣氣派。若有天神居住的城池,就是這副美麗的模樣吧。

【鬼王酒呑童子】

「城というより、廟に近い。櫛比する樓閣が、天を突き抜くようだ。」

與其說是城池,不如說是廟宇。樓閣建築鱗次栉比,排排而上,仿佛是要通往天際一般。

【帝釈天】

「善見城の中心の一番高い場所が、天人の統治者……十天衆の神殿だ。」

善見城中心最高的地方就是天人統治者——十天衆的神殿。

【鬼王酒呑童子】

「十天衆……天人の王は十人いるのか?」

十天衆……天人的王有十位嗎?

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【帝釈天】

「重要な事柄は十天衆が共同で決めるが、絶対的な決定権を持つのは善法天様だけだ。十天衆の神殿の下にある高地が、貴族の住む場所だ。今、私達はその外側の繁華街にいる。平民はもっと離れた場所で暮らしている。」

重要事宜會由十天衆共同決定,不過唯一擁有一切決定權的是善法天大人。十天衆神殿下的高地就是天人貴族們的居所了。再往外就是我們現在所處的鬧市中心,平民們則住在比鬧市更靠外的地方。

【煉獄茨木童子】

「ほう?ここが繁華街だと?白い建物ばかりで、平安京とは大違いだ。出歩く人も薄着で、人間が着る複雑な服とも全然違う。」

哦?這裏就是鬧市嗎?四處都是白色石磚搭建的樓閣,和平安京十分不同。往來的行人也衣着清涼,與衣着繁複保守的人類完全不一樣。

【帝釈天】

「故郷にいた頃の天人は、霊神體の姿のままで、□□の縛りがなかったらしい。鬼域に來てから受肉し、服を着るようになった。まだ服に慣れていない天人も少なくない。」

據說在我們曾經的故土,天人們以靈神體的模樣坦誠相見,沒有肉身的束縛。來到鬼域後,天人才有了肉身,開始習慣穿衣,不少前輩都不太适應衣服。

【煉獄茨木童子】

「鬼族より大膽だとは……!」

你們竟是比鬼族還開放……!

【帝釈天】

「はは、善見城は一年中春のようだから、皆薄着を好む。」

呵呵,善見城四季如春,大家都喜歡輕裝。

【煉獄茨木童子】

「その酒の肴はなんだ?見たことがないものだ。」

你買的這是什麽下酒菜,我從來沒見過。

【帝釈天】

「この辺りの店は全て、翼の団に物資を供給しているからよく知っている。店に置いてあるものは、あとで私が全て買い取る。茨木童子も酒呑童子も、食べたい物があれば、遠慮はいらない。右端のあの袋以外は。」

這一帶的商鋪都是負責給翼之團提供軍需的。這些店裏的材料一會我都會買下來。茨木童子和酒吞童子,如果想要嘗一嘗,請不用客氣。除了最右邊的那個袋子。

【鬼王酒呑童子】

「手遅れだ。こいつ、もう食っちまった。」

說晚了,這家夥已經吃下去了。

【煉獄茨木童子】

「あああ……!辛い!辛い!!體が焼かれているようだ!天人はこんなものを食べるのか!」

啊啊啊……!好辣!好辣!!五髒六腑都好像燒起來了一樣!天人竟然喜歡這種東西!

【帝釈天】

「いいえ、天人一族が口にするのは、あっさりしたものばかり。これは阿修羅の好物、激辛唐辛子だ。善見城の天人は、その匂いを嗅ぐだけで気絶するかもしれません。」

正好相反,天人一族飲食都很清淡。這是阿修羅最喜歡的魔鬼椒。若是善見城的天人,可能聞一下就斷魂了。

【煉獄茨木童子】

「ああ……辛い!これがあいつの秘密兵器か!ずる賢いやつめ!どうして自分で取りに行かぬのだ!」

啊啊……好辣!這是那家夥的秘密武器嗎!這狡猾之人!既然如此,為何不親自來取!

【帝釈天】

「茨木童子、これを飲んでみて。」

來,茨木童子你喝一下這個。

【煉獄茨木童子】

「ん?ごくん……これは何だ?甘く冷たい、辛さが和らでいく。」

嗯?咕嚕——這又是什麽?甜甜的很清涼,突然就沒那麽辣了。

【帝釈天】

「氷砂糖入りの、白きくらげとハスの実のスープだ。毎日一杯飲むと、心が落ち着く。翼の団の軍事は阿修羅に任せている。軍備の整備、一般物資の調達は私が擔當している。彼が店に來ると、商売もやり辛くなるしね。店主、幹し肉、兵糧丸、唐辛子をあるだけ用意してください。あとで取りに來るから。」

這是加了冰糖的銀耳蓮子羹,每天一碗,清心安神。翼之團裏,阿修羅負責軍事統領,我負責軍需整備。一般軍需都是我來統籌。而且要是他來了,店家都會變得不自在的。老板,請幫我把店裏的風幹肉、兵糧丸、魔鬼椒都裝起來。等一會有人來接運。

【鬼王酒呑童子】

「ここにいる人達は皆何一つ不満がないように見える。まるで神の信者のようだ。」

我看這一路上,往來的行人都一臉心滿意足,仿佛是供奉神佛的信徒。

【帝釈天】

「鬼族との争いは絶えないけれど、天人は殺戮を好まず、精神調和を信奉する。故郷忉利天では、皆の思想は霊神體によって繋がっていたという言い伝えがある。忉利天の海では、天人の精神世界で人々はお互いのことを感知できる。皆が分かり合えば、争いは起きない。鬼域に堕ちたことも、忉利天が私達に與えた試練だと思っている。天人は望んでいる、死後霊神體が忉利天に戻り、故人と再會できることを。」

別看如今我們和鬼族戰事頻繁。其實天人不喜殺戮,信奉精神調和。傳聞在故土忉利天,所有人的思想都以靈神體連成一片。在忉利天的海中,天人的精神世界都能互相感知,人們全身心理解彼此,永遠不會争鬥。雖然墜入鬼域,但大家相信這不過是忉利天對我們的考驗。天人冀望着,在死後靈神體将回歸忉利天,與故人們重聚。

【鬼王酒呑童子】

「だから建物が高いのか?」

所以建築的走向才會通往高處?

【帝釈天】

「ああ、それが私達の信仰だ。」

沒錯,這正是我們的信仰。

……善見城、十天衆神殿前の広場

——善見城,十天衆神殿前的廣場

【阿修羅】

「物は買い揃えたか?」

東西都買好了?

【帝釈天】

「もう兵に城の外に運ばせた。」

已經讓士兵們将車推出城了。

【阿修羅】

「まあ座れ、良いものが見れるぞ。」

先坐下,一會有熱鬧看。

十天衆の一人、光明天が徴兵の通告を手に持ち、宮殿から出て行く。

十天衆之一的光明天從宮殿中走了下來,手中拿着征兵的告示。

【天人の民甲】天人平民甲

「金翅鳥一族への弔いとして、悪鬼が近くの町や村を何度も襲ったらしい。」

聽說惡鬼屢次襲擊附近的城莊和村落,是為了給深淵上的金翅烏一族獻祭。

【天人の民乙】

「金翅鳥は殘虐で、魔神を崇拝している。女子供を深淵に投げ落とし、魔神の餌食にすることもあるらしい。」

金翅烏生性殘忍,崇拜魔神,将女人與孩童丢進萬丈深淵,給衆魔神享用。

【天人の民丙】

「恐ろしい……十天衆は何をしているんだ!もし翼の団がいなければ……」

太可怕了……十天衆都不管管這些事!要不是我們有翼之團的話——

【光明天】

「靜かに!今回の徴兵は、我々十天衆が深淵の竜巣城を落とし、金翅鳥一族を討伐するためのものである。竜巣城には兇暴な鬼王迦樓羅が待ち構えている。鬼族の數は多く、金翅鳥の空中戦力も厄介だ。城內には対天人一族の秘密神器が隠されているという噂もある。故に我々十天衆は今ここで、志有る者を召集する。兵を率いて竜巣城を攻め落とせば、勝敗問わず、手厚い報酬を約束する。」

肅靜!此次征兵,我等十天衆正是為攻克深淵峭壁之上的龍巢城,讨伐城中的金翅烏一族。龍巢城內有兇殘的鬼王迦樓羅鎮守,鬼族精兵衆多,還有強大的金翅烏空兵。甚至有傳聞城中供奉着對付天人一族的秘密神器。因此我等十天衆在此集思廣益,望召來有志之士。能帶兵進攻龍巢者,無論成敗,必有重賞。

【天人の民乙】

「しかし……今まで竜巣を討伐しに行った兵士で、戻ってきた者は一人もいない。」

可是……千年來讨伐龍巢,士兵都是有去無回,無一例外。

【天人の民甲】

「迦樓羅の神器とは一體何なんだ?どう対処すればいい?」

迦樓羅的神器究竟是何種寶物?又有誰知道該如何應對?

【天人の民丙】

「今手を挙げたところで、萬全な対策がない限り、無駄死にするだけだろう?」

即使眼前逞了英雄,到了龍巢城,倘若沒有完備的對策,豈不是白白送死?

【帝釈天】

「光明天様、私に策があります!」

光明天大人,我有一計!

【天人の民乙】

「十天衆の前でも堂々としている。この白い裝いの方が、翼の団の帝釈天様か?」

即使在十天衆面前都不卑不亢,這位白衣人,難道是翼之團的帝釋天大人?

【帝釈天】

「竜巣の前には深淵を渡る橋があり、飛行能力を持たない鬼兵がそれを使っています。竜巣に攻め入るなら、避けて通れない道です。」

龍巢前有一座獨橋橫亘于深淵之上,供城中不能飛行的鬼兵衆進出。若是正攻龍巢,這橋是必經之路。

【光明天】

「しかし金翅鳥は飛行を得意とする。飛べない鬼族は足手まといに等しい。もしも我が軍が橋から攻め入ろうとすれば、同族の命を捨ててでも、全兵力を以て橋を壊すだろう!」

可金翅烏善飛行,向來将不能飛行的鬼族視為累贅。若是我軍從橋上進攻龍巢,必将傾城而出,不顧同族性命,毀橋斷路!

【帝釈天】

「その通りです!橋を渡って攻め入れば、きっと金翅鳥は総力をあげて石橋を壊すでしょう。その時、竜巣城の後ろはがら空きになります。別の道で深淵を越え、本命の主力部隊を後方に待ち伏せさせます。そして一気に撃破するのです!」

正是如此!若使孤軍正攻渡橋,金翅烏必将傾城而出摧毀石橋。此時龍巢城自然後方空虛。如果真正的主力軍隊已在別處越過深淵,埋伏在後方。則可不費吹灰之力,一舉擊破!

【光明天】

「そうすれば橋を渡る陽動部隊の犠牲は免れない。一體どこの将校、どこの部隊が引き受けてくれる?」

那麽正攻渡橋的佯攻一事,是必死一戰,又該交給哪位将領,哪支軍隊來應對?

【天人の民乙】

「さ、最初から死ぬつもりでないと……」

這?這可是有去無回的一戰……

【天人の民丙】

「主力部隊のために時間を稼ぐ、決死の作戦だ。」

是為主力軍隊拖時間的敢死任務啊。

人々が議論していると、背の高い男が立ち上がった。

滿座嘩然,就在這時,一個高大的男人站了起來。

【阿修羅】

「俺が引き受ける。」

自然是我。

【天人の民乙】

「誰だこいつ、威勢がいいな。命が惜しくないのか。」

這是誰,口氣真大,就不怕丢了性命嗎。

【天人の民甲】

「口を慎め、この方は天人の闘神、阿修羅様だぞ。たった數年で、輸送軍だった翼の団を、正規軍にも劣らない軍隊に育てたお方だ。」

別亂說,這是天人的戰神,阿修羅大人。短短數年間,就把本是運輸軍的翼之團,調教成了上陣殺敵不遜于正規軍鐵騎的人物。

【天人の民丙】

「正規軍に劣らないどころか、辺境の正規軍はもう何年もずっと士気が低い。とっくに戦意を失っていて、逃げることしかできない。翼の団の足元にも及ばない!これは阿修羅様にしかできない戦いだ。」

豈止是不遜于正規軍,邊境的正規軍士氣低迷多年。他們早已喪失了戰意,只知道逃命,哪裏比得上翼之團!要我說,這一戰非阿修羅大人莫屬。

【光明天】

「お前が噂の阿修羅なのか?」

原來你就是傳聞中的阿修羅?

【阿修羅】

「ああ。」

不錯。

【光明天】

「どこの馬の骨か知らんが、勝算はあるのか?なぜお前に任せなければならない?」

名不見經傳的家夥,這戰你能有幾成把握?我憑什麽要讓你出陣?

【阿修羅】

「策を練ったのは俺の親友だ。友に策がある以上、俺も黙っていられない。それに言っていたよな、勝敗問わず、手厚い報酬を約束すると。もし負けても、この話をなかったことにはしないだろう?」

我是你座下那位獻計之人的摯友,友人獻計,怎能袖手旁觀?諸位大人不是說,無論成敗,都有重賞。難道是敗了就翻臉不認人?

【光明天】

「お前が生きて帰ってこられたらの話だ!」

那也要看你有沒有命來拿賞賜!

【阿修羅】

「つまり、同意したということだな。」

這麽說,大人可是同意了。

【光明天】

「……」

【帝釈天】

「光明天様、どうか我々にやらせてください。」

懇請光明天大人,讓我們二人一試。

【光明天】

「ふん、身の程知らずが。せいぜいやってみるがいい。何日持つか見物だな。」

哼,不自量力。既然如此,你們便去吧,我倒要看看,你們能撐過幾天。

【阿修羅】

「我は阿修羅、友の帝釈天と共に、必ずや金翅鳥を討ち滅ぼさん。善見城の皆、我々の凱旋を待つがいい!」

攻破金翅烏一戰,我阿修羅,與摯友帝釋天,義不容辭。善見城的諸位,等我二人大勝歸來罷!

……善見城、翼の団本営

——善見城,翼之團本營

正規軍と協力し竜巣城を攻めることを、阿修羅が翼の団に知らせた。

阿修羅向翼之團傳達了即将配合正規軍,攻克龍巢城的消息。

【阿修羅】

「覚悟を決めてくれ。この戦いは、十中□□生きて帰れない。」

你們可要想好,這一戰十有八九是有去無回的。

【翼団兵士甲】

「私の家は深淵の辺境にあった。家族は皆金翅鳥に殺され、帰る場所なんてどこにもない。」

我家曾在深淵邊境,家人被金翅烏屠殺殆盡,已經沒有地方可回了。

【翼団兵士乙】

「どうしても仇を討ちたい。この機會、逃す理由はない!」

做夢都想要報仇雪恨,如今機會來了,哪有不去的道理!

【翼団部将】

「阿修羅様と帝釈天様のためなら、この命にかえても!」

若是為了阿修羅大人和帝釋天大人,屬下萬死不辭!

【煉獄茨木童子】

「友はどうする。本當に彼らと共に竜巣城に行くのか?」

摯友如何打算,真的要陪他們去攻克那龍巢城嗎?

【鬼王酒呑童子】

「霊力の流失を食い止めるには、深淵は避けて通れねえ。そのためには鬼族と迦樓羅を片付けねえとな。」

想要阻斷靈力的流失,深淵是必經之地,必然要解決附近的鬼族和迦樓羅。

【阿修羅】

「二人は一緒に來てくれるのか?」

二位是否願意陪我們走這一趟?

【鬼王酒呑童子】

「當たり前だ。」

那是自然。

【阿修羅】

「よし、全軍に告げる。いつでも出発できるように準備して、大軍からの知らせを待つ。しかし帝釈天よ、俺達は元々竜巣に攻め入るつもりだったんだ。なぜ十天衆の徴兵に応じた?竜巣城を攻め落とすなら、俺とお前、そして翼の団がいれば十分だ。」

那麽,全軍整裝,随時準備出發,等待大軍的消息。不過,帝釋天,我們本來就計劃進攻深淵龍巢,今日你為何又接十天衆的征兵。

【帝釈天】

「阿修羅、戦力であなたに敵う者はいない。翼の団も昔よりずっと強い。背水の一戦だが、勝算はある。」

攻克龍巢城,有你我,有翼之團足矣。阿修羅你論戰力無人能敵,翼之團也早就今非昔比。這雖是背水一戰,我也覺得志在必得。

【阿修羅】

「途中で十天衆が邪魔しに來る恐れがあると?」

你擔心十天衆半途帶兵來使詐?

【帝釈天】

「そうだ。やつらが軍を率いて漁夫の利を得たとしたら、私達もただでは済まない。少なくとも、今回は大義名分が立つ。戦争を終わらせ、鬼域を粛清するために、天人は一致団結しなければ。」

沒錯,若屆時他們率兵打過來漁翁得利,我們怕是會引來一身麻煩。至少,我們此次要出師有名。為了終結戰争,肅清鬼域,現今的天人內部必須團結。

【阿修羅】

「十天衆が兵を率いて來たら、俺達はその力を借りて、竜巣の兵力を分散させればいい。本當に何か企んでるなら、俺達に大義名分があっても、手段はあるはずだ。まあいい。反逆者の汚名を着せられたとしても、遅かれ早かれやり合う日は來るだろう。帝釈天、あの軟弱者達を排除しない限り、天人に真の未來はない。それができないなら、お前の優しさはただの優柔不斷だ。」

若十天衆率兵前來,我們借力打力,順勢推動他們分散龍巢兵力也是一計。若他們真想使詐,即使我們出師有名,他們也會有辦法。也罷。就算被加上反叛之罪,我們早晚有一天,也會和他們兵戎相向。帝釋天,只有清理掉那些懦弱之輩,天人才會有真正的未來。如果做不到,你的善良就只是優柔寡斷。

【帝釈天】

「阿修羅、その日はきっと來る。ケホ……」

阿修羅,總會有那麽一天的。咳……

【阿修羅】

「どうした、帝釈天。」

你怎麽了,帝釋天。

【帝釈天】

「昨日鬼手の中にあった霊神體の欠片を吸収して以來、少し調子がよくないんだ。欠片の影響かもしれない。おかしいな。」

昨天我吸收鬼手的靈神體碎片後,就感到有些不适。不知是不是那碎片的關系,真是奇怪。

【阿修羅】

「ほう。」

呵。

【帝釈天】

「阿修羅?」

阿修羅?

【阿修羅】

「なんでもない、今日は早く休め。」

沒事,早些休息吧。

……數日後、十天衆神殿

——數日後,十天衆神殿

【光明天】

「數萬人の大軍を召集した。竜巣から西南に百裏離れた場所で、霊神體で深淵を渡る橋を造る。お前達二人は軍を率いて竜巣城へ向かい、竜巣橋の向こうにある要塞に駐留しろ。使者を遣わして伝令する。令を受けたら橋で陽動をしかけろ。私が來るまで、半日持ち堪えてくれ。苦戦になるだろう。二人に乾杯だ、健闘を祈る。」

我已召集數萬天人大軍,計劃在距龍巢西南百裏處以靈神體搭橋,渡去往深淵對岸。你二人帶兵前往龍巢城,駐紮在位于龍巢橋對面的要塞。我會令使者傳信,收到後你們自橋上發動佯攻,只需支撐半日,我定會趕到。這一戰兇險,我敬二位一杯酒,祝二位得勝。

【阿修羅】

「貴族の美酒か、普段飲めない絶品だろうな。これは戦死した仲間達と、辺境で無駄死にし、見捨てられた天人の民への弔い酒だ。」

貴族的美酒,想必是不可多得的好東西。就拿來祭奠我戰死的弟兄們,和這些年來枉死在邊境,無人問津的天人百姓。

阿修羅が盃を持ち上げ、光明天を直視しながら、酒を機にこぼした。

阿修羅舉起酒杯,直視着光明天,将酒灑在了桌上。

【帝釈天】

「そのとおり。凱旋した暁には、また飲みましょう。」

沒錯,還是待到我們乘勝歸來,再開美酒慶賀。

【阿修羅】

「行くぞ、帝釈天。」

走吧,帝釋天。

【光明天】

「こいつら……!」

這兩個家夥……!

【鬼王酒呑童子】

「終わったか?行ったきりで戻って來ないかと思ったぞ。」

出來了嗎?我還擔心你們就這麽一去不複返了。

【阿修羅】

「あいつらが妙な真似をしたら、俺も遠慮はしないさ。」

他們要是有什麽動作,我就正好開殺戒了。

【鬼王酒呑童子】

「俺と茨木童子に預けたこの物資は、誰かにやるのか?」

你讓我和茨木童子看着的這些東西,是要拿去送給什麽人嗎?

【阿修羅】

「最近辺境で戦死した戦士の家族に配る食料だ。翼の団の戦士の大半は、鬼族に家族を殺された者達だ。城に住んでいる家族に黙って、帝釈天について軍に入る者もいる。家族がいるのに、見ず知らずの人のために命をかけるのは、大きな勇気が必要だろう。もしまだ家族がいたら、俺にはできないかもしれない。」

是帶給最近戰死邊境的戰士家屬的糧食。翼之團的戰士,雖然多半是些家人都被鬼族屠殺的人。但也有一些家住城中,背着家人,跟帝釋天偷跑去參軍的。明明有着親人,卻能為了救不相幹的人而舍棄性命,在我看來是十分有勇氣的。即使是我,如果家人尚在,或許也做不到那樣。

【鬼王酒呑童子】

「そういえば、帝釈天は善見城の貴族だし、家族もいるのに、いい度胸じゃねえか。」

說起來,帝釋天原本就是善見城的貴族,而且家人還在,确實勇氣可嘉。

【阿修羅】

「だからこそこいつは俺の友人なんだ、心から敬服している。」

所以這家夥才是我的友人,也是我打心底裏佩服的人。

【帝釈天】

「買いかぶりすぎだ。ただ家族とうまくいってないだけさ。貴族の家に殘っても、変な目で見られてしまう。」

言過了,我不過是和家人脾性不合。就算留在名門望族中,也格格不入。

【天人貴族甲】

「見て、あれは獨立獨行の「貴族」、帝釈天じゃないか?」

快看,那不就是那個特立獨行的「貴族」,帝釋天嗎?

【天人貴族乙】

「またあの血に飢えた鬼神と一緒にいる。やはり彼の兄の言う通り、戦い過ぎて頭がおかしくなったんだろう。」

他還跟那個嗜殺成性的鬼神混在一起,果然像他哥哥說的那樣,打仗打瘋了吧。

【天人貴族丙】

「彼は獨斷専行で、貴族の肩書はあれど、一族と仲が悪いようだ。」

聽說他一意孤行,雖然名義上還是貴族,但早就和家族貌合神離了。

【天人貴族乙】

「彼の兄だってお情けで身分を殘してやっただけ……うわあ!!な、何をする!」

他哥哥只是礙于情面才留着他的名分——哇啊啊!!你、你們要幹什麽!

【煉獄茨木童子】

「何もしない、ただ気に入らないだけだ。」

不幹什麽,我只是看你們不爽。

【天人貴族甲】

「うわああ……こいつら、まさか鬼族か?」

哇啊啊啊——這些家夥難道是鬼族?

【天人貴族丙】

「うわ……あ、あれは阿修羅の黒い觸手だ!近寄るな!」

嗚哇——那、那個阿修羅的黑色觸手,你不要過來啊!

【天人貴族乙】

「あ……危ない!!ああ……觸手が十天衆の彫像を倒したぞ!」

好……好險!!啊啊——觸手把十天衆雕像打塌了!

【天人貴族丙】

「逃げろ!阿修羅が鬼族を連れて暴れている!!」

快跑啊!阿修羅帶着鬼族進城殺人啦!!

【阿修羅】

「あいつらが言っていたことは気にするな。」

不要把他們說的放在心上。

【帝釈天】

「ありがとう。気にしてなどいないさ……壊した彫像をどう弁償すればいいかってことのほうが気になるからね!」

謝謝你們,我沒有把他們的話放在心上……我現在放在心上的是砸壞了雕像要怎麽賠!

【煉獄茨木童子】

「案ずるな、私達に弁償させる度胸などあるわけがない!」

你怕什麽,量他們也不敢讓我們賠!

【???(源頼光)】

「大江山の妖怪は、どこにいても落ち着きがないな。」

大江山的妖怪不論到哪都是驚天動地啊。

【煉獄茨木童子】

「この聲、まさか……?」

這個聲音難道是……?

【鬼王酒呑童子】

「源氏の家主は、どこにいても大袈裟だな。」

源氏家主也是不論到哪都大張旗鼓啊。

【源頼光】

「こんなに広い鬼域で會えるとは、偶然ではなさそうだ。」

我們能在廣袤無垠的鬼域中相見,必然不是巧合吧。

【帝釈天】

「この方が茨木童子が言っていた、複雑な服を着た都の人間かな?ふふ、遠くから何人もの客人が善見城に來てくれたようだね。私は善見城の「一般」市民、帝釈天だ。貴殿は?」

這位應該就是茨木童子所說的,衣着繁複保守的京都人類?呵呵,看來善見城也是來了不少遠方的貴客。我是善見城的「普通」天人住民,帝釋天。閣下呢?

【煉獄茨木童子】

「源頼光、男なら堂々と名乗るんだ!」

源賴光,大丈夫自當坦蕩蕩,還不快報名字!

【源頼光】

「ほう、善見城の「一般」市民だと?私は都の「何の変哲もない」陰陽師、名乗るほどの者ではない。」

哦,只是善見城的住民嗎?我是京都中一名「平平無奇」的陰陽師,不足挂齒。

【天剣刃心鬼切】

「……」

【帝釈天】

「何の変哲もない?その逆じゃないのか。この陰陽師の精神力、侮れないぞ。」

平平無奇?我倒是覺得剛好相反,這位人類陰陽師的精神力,似乎不容小觑。

【阿修羅】

「人間の身で鬼域深淵の試練をくぐり抜けてきたんだ、謙遜するな。」

身為人類卻能經受鬼域深淵的考驗,可別謙虛。

【帝釈天】

「阿修羅、深淵の試練とは一體?」

阿修羅,深淵的考驗是?

【阿修羅】

「都から善見城に來るには、深淵は避けては通れない道だ。鬼族はともかく、人間がここまで來るのは珍しい。」

從京都來到善見城,萬丈深淵是必經之路。尋常鬼族也罷,能到這的人類确實少見。

【帝釈天】

「そうなのか。」

是這樣嗎。

【阿修羅】

「大事なのはこの客人の目的が、俺達と同じかどうかだ。」

就看這位異族來客的目的,與我是否一致了。

【源頼光】

「ふっ、着実に目的を達成するために、時には相容れない宿敵と一時的に協力することもあろう。そうだろう、鬼切?」

呵,若是為了切實的目的,即使是有深仇大恨的宿敵,也能逢場作戲握手言和。你說是嗎,鬼切?

【天剣刃心鬼切】

「それには及ばないさ、源頼光。今回の危機を解決した後のことは、考えてある。」

倒也不必如此,源賴光。解決這次危機後我自有決意。

【源頼光】

「ここは信じられないほど、異族の來客を快くもてなしてくれた。招いてくれた人が、手配してくれた違いない。こうして皆に會えたのが、偶然であるはずがない。」

這裏對異族來客的款待,可真是友善到了不真實的地步。定是這宴請之人的精心安排。那麽諸位于此相遇,就必然不是巧合了。

【天剣刃心鬼切】

「そういえば、善見城の建物と街並みに見覚えがある気がする。まるで夢を見ているようだ。夢を見ている時は懐かしく感じるが、目が覚めて幻だったと知る。」

這麽說來,我也覺得善見城的建築和街道有些似曾相識的感覺。像是夢境一般。做夢的時候總會覺得熟悉,醒來便知是夢中幻覺。

【帝釈天】

「ここが夢の中だとしたら、夢に迷い込んだのか、それとも私達自身が夢なのか?」

若這裏是夢境,那究竟是我們來到了夢中,亦或連同我們都是夢境?

【阿修羅】

「夢を作り出した張本人が、夢に閉じ込められているのかもしれない。」

說不定就是這造夢者本人,被困在了夢裏罷。

【帝釈天】

「はは、今日の阿修羅は大膽なことを言うな。」

呵呵,今天的阿修羅真是語出驚人。

【源頼光】

「美しい夢は往々にして短いものだ。善見城は美しく、離れがたい場所だな。先に失禮する。行くぞ、鬼切。」

夢中的好時光總是短暫,這善見城卻有不少值得流連之地。就不打擾各位的美夢了。走吧,鬼切。

【煉獄茨木童子】

「ふん、これが夢なのなら、もうこいつに會うのは禦免だ。」

哼,如果這是美夢,我可真不想再夢到這家夥了。

【鬼王酒呑童子】

「……」

……善見城外、貧民窟

——善見城外,貧民窟

【帝釈天】

「ここが貧民窟、身分の低い天人が住む場所だ。意外でしょう、光あふれる善見城にこんな薄暗い場所があるなんて。」

這裏是貧民窟,出身低微的天人居所。你們應該想不到,光明的善見城外竟有這般黑暗的地方吧。

【天人正規軍兵士】

「どけ!城門から離れろ、邪魔だ。」

走啊!不要賴在城門口了。

【煉獄茨木童子】

「兵士が平民を鞭で打っている。まるで家畜のような扱いだ。どこに追い出すつもりだ?」

士兵們竟然用鞭子抽打平民,像是趕牲畜一樣地驅趕他們,這是要把他們趕去何處?

【阿修羅】

「十天衆は貧民には善見城にいる資格がないと思ってる。城外に追い出すんだ。」

十天衆覺得貧民不配待在善見城,都要趕去城外。

【光明天】

「もうすぐ正午だぞ、貧民はまだ追い出せていないのか?」

已經快到正午了,還沒有處理完這些貧民嗎?

【天人正規軍兵士】

「光明天様、申し訳ございません!急がせます!」

光明天大人,實在抱歉!屬下立刻去辦!

【貧民甲】

「光明天様!どうか中に入れてください!善法天様……お願いします。妻と子供だけでも中に入れてください。」

光明天大人!求您放我們進去吧!善法天大人……求求你們,至少讓我的妻子和孩子進城吧。

【貧民乙】

「城外にいれば、妻と子供は悪鬼の餌食になってしまいます!」

若是在城外,我的妻兒都會變成惡鬼的糧食!

【光明天】

「自分の卑しい出身を恨むがいい。これ以上善法天様の邪魔をするな。」

卑賤的出生注定了你們的命運,不要在這裏妨礙善法天大人了。

【善法天】

「城門を閉じろ!」

關城門!

【天人正規軍兵士】

「はっ、善法天様。」

是,善法天大人。

【煉獄茨木童子】

「十天衆め、萬死に値する!君達の気持ちはよくわかった。私も見ているだけで頭にきた。」

這十天衆果然是罪該萬死的混賬東西!別說你們,就是我看着都想上去殺個痛快。

【帝釈天】

「そうだ。私は彼らを救いたい。身分の低い人の運命を変えてあげたいんだ。過去の私は、微々たる力を使って、彼らの苦痛を分かち合うことしかできなかった。今は翼の団がいる。少なくとも、辺境にいる天人のために鬼族の侵略を阻止できる。十天衆を倒した先に、天人一族が救える未來があるのかどうか、私にはわからない。」

是的,我想拯救他們,我想改變這些出身低微之人的命運。過去我能做的,只是用微薄的力量為他們分擔痛苦。現在有了翼之團,至少能夠為邊境的天人們擊退鬼族的侵略。但我也不知道,殺光了十天衆,是否真的能拯救天人一族。

【阿修羅】

「わからないが、十天衆がいる限り、天人は縛られ続ける。すべての悪黨を消したところで、死んだ者は生き返らない。強者達は処刑者の座を争っているに過ぎない。処刑する者には、當然処刑される覚悟がある。」

殺十天衆或許救不了天人,但只要他們在,天人一定得不到解脫。殺盡天下所有的惡徒也無法挽回已故之人,強者們争的不過是一個行刑者的位置。行刑之人,自然該擁有被處刑的覺悟。

【帝釈天】

「それでも、阿修羅、私はこの全てを変えたい。苦しみと犠牲のない世界を造るんだ。」

即使如此,阿修羅,我也想改變這一切。創造一個再也沒有痛苦和犧牲的世界。

……善見城外、辺境の村

——善見城外,邊境村落

【煉獄茨木童子】

「辺境には小さな村がそこそこあるな。」

原來邊境這裏還有不少小村落。

【帝釈天】

「善見城から追い出された、あるいは他の場所から逃れてきた難民達が作った村だ。生活自體は何とかなるが、辺境の守りが弱く、頻繁に鬼族の襲撃を受けている。なのに十天衆は聞く耳を持たない。代わりに私と阿修羅が辺境と村を守っている。」

那是從善見城被趕出,或是從別處流亡而來的難民,結隊在邊境自建的村落。自給自足的生活尚能維系,但邊境防守薄弱,他們屢屢遭到鬼族侵襲。十天衆對此不聞不問。我和阿修羅在做的就是保護邊境和這些村落。

【天人の村人甲】

「あれは翼の団だ!阿修羅様の翼の団が出征するぞ!」

那是翼之團!阿修羅大人的翼之團要出征了!

【天人の村人乙】

「英雄阿修羅様!必ず勝ってください!英雄!英雄!阿修羅様、帝釈天様、ご武運を!無事をお祈りします!」

英雄阿修羅大人!務必要打個勝仗!英雄!英雄!祝阿修羅大人和帝釋天大人武運昌隆,平安歸來!

【帝釈天】

「ありがとう皆。翼の団、出発だ。」

謝謝大家,那麽翼之團該出發了。

……鬼域平原、進軍の途中

——鬼域平原,行軍途中

【鬼王酒呑童子】

「金銀財寶を得るのは容易い、人心を得るほうが難しい。お前には人の心を読み取る力がある、人を見る目も悪くないだろう。」

金銀財寶易得,人心卻難得,你既然有讀取人心的能力,想必看人心也是準的。

【煉獄茨木童子】

「帝釈天、私が今何を考えているか當てられるか?」

帝釋天,你來猜猜我在想什麽?

【帝釈天】

「茨木童子は、阿修羅は人気だが、酒呑童子の大江山での人気も引けを取らないと思っている。」

茨木童子在想,雖然阿修羅大受歡迎,但是酒吞童子在大江山也不差。

【煉獄茨木童子】

「友は意気軒昂だからな。當然だ、読心術を使うまでもない。もう一度私の考えていることを當てられるか?」

吾友氣宇軒昂,這顯而易見的事哪裏用得着讀心術?你再說說我現在在想什麽?

【帝釈天】

「大江山の美酒のことを考えている。」

在想大江山的美酒。

【煉獄茨木童子】

「もう一回!」

再來!

【帝釈天】

「明日は白きくらげとハスの実スープが飲みたい。」

在想明天要再嘗嘗那天喝的銀耳蓮子羹。

【煉獄茨木童子】

「……ふん、つまらん。次は阿修羅にしよう。」

……哼,太簡單了。不如你來說前面的阿修羅在想些什麽。

【阿修羅】

「ん?俺の思考は読み取れないぞ。」

哦?他可讀不出我的想法。

【帝釈天】

「阿修羅の霊神體は強大すぎて、読み取れないんだ。しかし、私たちは心を通わせた友人だから、彼の考えくらい手に取るようにわかる。」

阿修羅的靈神體極為強大,我幾乎無法讀出。不過,既然是交心之友,他在想什麽,我一猜就出來了。

【煉獄茨木童子】

「言ってみろ。」

你說說。

【帝釈天】

「白きくらげとハスの実スープは、激辛唐辛子を三十個は入れないと食べられない。」

他在想銀耳蓮子羹這種東西,要放三十個魔鬼椒才能吃下去。

【阿修羅】

「帝釈天、また砂糖を二十個入れてみろ、激辛唐辛子を三十個食わせてやる。」

帝釋天,下次你再放二十塊糖給我,我就塞你吃三十個魔鬼椒。

【煉獄茨木童子】

「激辛唐辛子……數少ない私の苦手なものだ。」

魔鬼椒……這可是我茨木童子為數不多甘拜下風的事情。

【鬼王酒呑童子】

「阿修羅の霊神體は強すぎると言ったな。霊神體とやらの強さはどうやって判斷するんだ?」

你說阿修羅的靈神體極為強大,那麽說所謂的靈神體,其中強弱之分又是怎麽說?

【帝釈天】

「天人の霊神體は幼い頃に顕現し、天人と共に一生を過す。□□は滅びても再生できる。しかし霊神體の破壊は死を意味する。霊神體は魂と心の強さを反映し、外在的な力と能力を決める。強い霊神體を持つ天人は、皆に好かれる傾向がある。」

天人的靈神體往往在幼年時顯現,并跟随天人一生。□□摧毀仍舊可以複原,然而靈神體被摧毀則會死去。靈神體折射了靈魂和內心的強大,同時又決定了外在的力量和能力。一般靈神體強大的天人,往往會受到大家的愛戴。

【鬼王酒呑童子】

「なるほど、それで貴族と平民を分けるのか?」

既然如此,那這與你們的貴族和平民之分有關系嗎?

【帝釈天】

「故郷忉利天が滅び、鬼域に移住する前はそうだった。今の貴族は利己的で臆病で、弱い霊神體を持っている者がほとんどだ。貴族は有名無実になった。」

據說自故土忉利天毀滅,天人來到鬼域,便不再有了。如今的貴族多懦弱自私,多是些靈神體弱小之人。坐在高位的貴族早已名不副實。

【鬼王酒呑童子】

「お前はどうなんだ?」

那麽你呢?

【帝釈天】

「私の霊神體は、貴族の中でも特に弱い。だから一族に見捨てられた。」

我的靈神體,在貴族中也是難得一見的弱者,所以才會被家族抛棄。

【鬼王酒呑童子】

「平民を救うと言いながらも、弱肉強食の法則を認めているようだな?」

你雖然說要拯救平民,但你似乎又很認同弱肉強食的法則?

【帝釈天】

「崇拝の対象がなければ、一族は前へ進めない。頂點に立つ強者こそが、それに相応しい。阿修羅みたいな強者が、出身のせいで埋もれてしまう。どんな時代、どんな種族でも、人々を導くのは人々を救うことのできる強者だ。」

畢竟一族若要崇拜什麽才能前行,那也應該是站在頂端的強者。像阿修羅這樣的強者,卻因出身被埋沒。無論何時,無論什麽種族,引領衆人的都應是能拯救衆生的強者。

【鬼王酒呑童子】

「阿修羅は平民の強者で、お前は貴族の弱者か。なぜ協力し合うことになった?」

那麽阿修羅這樣平民中的強者,和你這樣貴族家的弱者,又是如何走到一起的?

【阿修羅】

「同じ目的を持っているからだ。帝釈天の能力は戦闘には向いていない。その代わり情報収集と意思疎通に長けている。こいつは貴族の身分を利用して翼の団を立ち上げ、同じ志を持つ若者達を連れて前線の支援をしていた。」

那是因為我們有一致的目的。帝釋天的能力不适合戰鬥,但卻意外擅長情報偵察和溝通交際。這家夥以貴族的身份建立了翼之團,帶着有相同志向的年輕人們去往前線支援。

【帝釈天】

「話せば長くなる。數年前、あの時の私はただの軍醫だった。」

說來話長,那是數年前的事了,那時我還是一個名不見經傳的軍醫。

……數年前、善見城辺境、戦場の最前線

——數年前,善見城邊境,前線戰場

【翼団部将】

「まるで生き地獄だ。見渡す限りの焦土、壊れた壁、焼かれ略奪された村。」

真是人間地獄。目之所及都是一片焦土,斷壁殘垣,到處都是被燒殺搶掠完的村落。

【翼団兵士甲】

「全部悪鬼共の仕業だ!くそっ、十天衆の軍隊がもっとしっかりしていれば、ここまで敗退することはなかったのに。そのせいで鬼族が我々の土地を占領し、族人を殺した。」

都是那群惡鬼幹的!可惡,要是十天衆的軍隊不是那麽無能,也不會這樣一退再退。讓鬼族占據我們的土地,屠殺我們的族人。

【翼団部将】

「無能で陳腐で臆病な十天衆、正規軍を頼るより我々自身を頼るほうがましだ。この村はもうだめです。ここは諦めて、次の村に行きますか?」

十天衆昏庸、保守又懦弱,指望我們的正規軍還不如靠我們自己。我看這個村莊已經沒救了。要離開這裏,去下一個村莊看看嗎?

【帝釈天】

「だめだ。この村は大きい、まだ生存者がいるかもしれない。一度捜索して、生存者がいないことを確認してから移動しよう。」

不行。這個村莊很大,可能還有生還者。我們搜索一遍,确認沒有人等待救助了再離開吧。

【翼団部将】

「よし、手分けして捜索するぞ。」

好,那我們分頭行動吧。

【帝釈天】

「……なぜ私は、もっと早く來れなかった?」

……為什麽我不能早點到呢?

【翼団兵士乙】

「帝釈天様、自分を責めないでください。こんな慘狀だ、襲撃してきた悪鬼の數も多かったはず。早く着いていても、結果は同じだったでしょう。」

帝釋天大人也無需自責,這樣的慘狀,襲擊這裏的惡鬼肯定數目衆多。即使我們提前趕到,結局怕是也不會有什麽不同。

【帝釈天】

「あなたの言う通りだ。私のような弱者など、その場にいても何もできないだろう。それでも助けたいんだ……苦しみと罪悪が溢れるこの世界で、奇跡を起こしたいんだ。」

你說的對,像我這樣的弱者,提前趕到又能如何。可我還是想要拯救他們……在這個痛苦又罪惡的世界,我想證明奇跡的存在。

【翼団兵士甲】

「少なくとも帝釈天様には、辺境の人々を救おうという思いがおありになる。高い地位にいる無能な貴族達よりも、ずっとご立派です!」

至少帝釋天大人有這樣的心意,想幫助居住在邊境的人們。比那些身居高位卻只知道作威作福的貴族不知要高尚多少!

【翼団兵士乙】

「あなたが弔ってくださっていると知れば、死んだ者達の心も少しは安らぐでしょう。」

這裏的死者們若知道有您為他們吊唁,想必也會稍微平息悲傷吧。

【帝釈天】

「思い……?力が足りなければ、どんな願いも、ただの空想でしかない。」

心意嗎……?沒有足夠的力量,再真摯的願望,也不過是奢求啊。

【翼団兵士甲】

「もし私が、天人一族の伝説の闘神のように強ければ!鬼を皆殺しにして、故郷を取り戻してみせるのに!」

要是我能像天人一族傳說中的戰神那樣強大就好了!我一定殺光所有的鬼怪,奪回我們的故土!

【翼団兵士乙】

「私も聞いたことがあります、強い黒き闘神が、辺境に現れたと。」

我也聽說了,最近在邊境确實出現了一個強大的黑色戰神。

【帝釈天】

「黒き闘神?」

黑色的戰神?

【翼団兵士乙】

「漆黒の、どの軍にも屬さず一人で戦う強大な戦士です。辺境でしか目撃されていません。霊神體がとんでもなく強く、一騎當千、向かうところ敵なしだと。」

是一個渾身漆黑,單槍匹馬,不屬于任何軍隊的強大戰士。人們只在邊境一帶見過他。都說他的靈神體無比強大,所向披靡,一人能斬鬼族的千軍萬馬。

【帝釈天】

「もし本當にそれほど強い天人がいるのなら、戦争はとっくに終わっているはず。」

如果真有他那般強大的天人,戰争一定早就會結束吧。

【翼団部将】

「帝釈天様、これは絶望した民が創り出した伝説に過ぎません。この村は滅びました。次の村へ向かいましょう。遠くはありませんが、急ぎましょう。もう日が暮れます。夜になると危険が増します。」

帝釋天大人,這不過是絕望中的百姓們捏造出的傳說罷了。這個村子已經毀了,我們往下一個村子出發吧。下一個目的地雖在不遠的地方,但我們得快一點。現在天色已經晚了。天越黑,越危險。

ドン……

撲通——

【翼団兵士乙】

「うわあああ!」

嗚啊啊啊啊!

【翼団部将】

「何事だ?!」

怎麽回事?!

【翼団兵士甲】

「お、鬼族だ!!鬼族が我々の兵士を襲った!」

是、是鬼族!!鬼族襲擊了我們的士兵!

【翼団部将】

「何だと!待ち伏せされたのか?戦闘に備えろ、急げ!」

什麽!我們被埋伏了嗎?備戰,快!

【藍爪鬼】

「こいつらが天人の部隊か?あっけないな!」

這些家夥就是天人派來的軍隊嗎?完全不堪一擊啊!

【翼団兵士乙】

「鬼族がこんなに!まずい、こいつら毒をばら撒いている。囲まれた!」

這裏竟埋伏了這麽多鬼族!不好,他們還在放瘴毒,我們被包圍了!

【翼団部将】

「帝釈天様、お下がりください!あなたの霊神體では戦えません。もし毒にやられたら……」

帝釋天大人,你快退後!你的靈神體完全不能戰鬥,要是中毒的話那就……

【帝釈天】

「まさ……か……う、動けない……?」

怎麽……會……我,動不了……?

【翼団兵士乙】

「助けて!うわああああ!」

救我!咳啊啊啊啊!

【帝釈天】

「やめてくれ!仲間を殺さないでくれ!」

住手!請放過我同伴的性命!

【藍爪鬼】

「蟲けらの分際で何だ、自分の立場をわかっているのか!ははは!お前は殺さない、同類の慘めな死に方を見せてやる!」

不過是只蝼蟻,居然敢跟我們讨價還價!哈哈哈!我就留着你,讓你看看同類是怎麽一個個慘死的!

【帝釈天】

「やめろ!……お願いだ!食料も物資も、全部持っていっていい!彼らを見逃してやってくれ!!」

不!……求你們!這裏的糧草、物資,你們都請盡管拿走!放過他們吧!!

【翼団兵士甲】

「……あああああああ!」

——啊啊啊啊啊啊啊!

【帝釈天】

「さっきまで話をしていた仲間が、今鬼族に殺された……これが弱者の運命なのか?」

方才還和我談笑的同伴,現在卻這麽死在鬼族的爪下……這難道就是弱者的命運嗎?

【藍爪鬼】

「死に際に何をつぶやいている、イカれちまったか?」

死到臨頭還在喋喋不休,腦袋壞了嗎?

【帝釈天】

「もっと強い者が、あなたたちを倒しに來るかもしれないとは思わないのか!」

你們難道就不怕有更強的人來殺光你們嗎!

【藍爪鬼】

「ほう?仮にそんなやつがいたとしても、そいつはとんでもない悪鬼に違いない!誰も助けに來ない。弱者を救う英雄なんて存在しない!お前の運命は、俺達の手中にある!はははは!」

哦?就算有更強大的家夥來殺我們,那也只會是惡鬼中的惡鬼啊!根本沒人會救你,世上更沒有挂心弱者的英雄!你的命運,就只有掌握在我們的手上!哈哈哈哈!

【帝釈天】

「英雄など存在しない?違う、英雄は存在する。今、ここにいないだけだ。どれほど強い英雄なら、人々を救うことができる?どれほど強い英雄なら、戦争を終わらせることができる?」

沒有英雄?不,英雄一定是存在的,只是不在這裏,不在這時,也不夠強大。到底要多強大的英雄,才能拯救所有人?到底要多強大的英雄,才能結束這場戰争?

【藍爪鬼】

「うるさい!舌を引っこ抜いてやる!」

你話太多了!看我拔了你的舌頭下酒!

鋭い爪が帝釈天に向かってきた瞬間、悪鬼は悲鳴も上げずに、バラバラになった。

然而在利爪伸向帝釋天的一刻,惡鬼還未發出慘叫聲,就被瞬間撕成了碎片。

【帝釈天】

「……これは?!」

……這是?!

目の前にいる黒き闘神は、帝釈天が見たことのない凄まじい霊神體を持っていた。六本の赤い觸手が鬼族に襲いかかる。彼を包囲していた悪鬼達は、簡単に潰された。

眼前的黑色戰神有着帝釋天見過最為駭人的靈神體。六條猩紅的觸手向鬼族揮去,惡鬼們從四方包圍他,被他毫不費力地盡數撕碎。

【帝釈天】

「漆黒の姿、一騎當千、彼が噂の闘神なのか?これは死ぬ前の幻覚なのか……それとも本當に奇跡が起きたのか?いや……待て………………おい、皆!気をつけろ!」

渾身漆黑,所向披靡,難道這就是人們口口相傳的那位戰神?這到底是我死前的幻覺……還是真正出現了奇跡?等等……他似乎………………等一下,大家別上去!小心!

【翼団兵士甲】

「よかった、助かりました!伝説の闘神が助けてくれ……うわああああ!!!」

太好了,我們得救了!果然傳說中的戰神會來拯救我們——嗚啊啊啊啊!!!

【翼団兵士乙】

「どういう……ことだ?!あああああ!!!」

怎麽……回事?!啊啊啊啊啊!!!

兇暴な戦士が突然獣のように咆哮し、觸手で仲間の胸を貫いた。

那狂暴的戰士卻突然發出野獸一般的嘶吼,觸手瞬間穿透了同族的胸膛。

【阿修羅】

「美しい悲鳴だ……地獄へ落ちろ……」

真是美妙的哀嚎聲……全都下地獄吧……

【翼団兵士甲】

「こ、こいつは英雄なんかじゃない……悪鬼だ……!」

這、這根本不是什麽英雄……這是惡鬼……!

【翼団兵士乙】

「まずい!逃げろ!!殺されるぞ!!うわああ!」

糟了!快跑!!他要殺過來!!呃啊啊!

【翼団兵士甲】

「うわあああああ!こ……ころ……」

嗚啊啊啊啊啊啊!殺……殺……

【帝釈天】

「これは……?!彼の兇暴な精神の影響を受けて、周囲の人々が狂気に陥り、敵味方関係なく殺し合っている。いや、彼は悪鬼じゃない……!あの霊神體……まさしく真の、最強の……天人だ!自分だけでなく、周囲の人々にも影響してしまうほどの霊神體!」

這是……?!受到他□□精神的影響,周圍的人也開始陷入瘋狂,不分敵我地厮殺起來。不,他不是惡鬼……!這靈神體……分明是我見過真正的、最為強大的……天人!只是他的靈神體居然強大到不止影響了他本身,甚至影響了周圍的人!

苦しみの中、帝釈天は暴走した黒き戦士に向かって這っていく。

痛苦之中帝釋天掙紮着爬了起來,朝着那名發狂的黑色戰士爬過去。

【帝釈天】

「彼はきっと……真の奇跡……!我が身が滅んだとしても……この奇跡を失うわけにはいかない!」

他一定是……真正的奇跡……!哪怕我粉身碎骨……也決不能讓這個奇跡熄滅!

帝釈天は彼自身に突き刺さった觸手を掴む。意識の奔流が彼を襲う。

帝釋天一把抓住了刺向他的觸手,□□像洪流一樣沖進帝釋天的意識。

【帝釈天】

「なぜだ……なぜあなたはこんなにも苦しんでいる?やめてくれ……ゲホ!これ以上誰かを、自分を傷つけるな……私はあなたの敵じゃない。正気に戻れ!あなたの苦しみは、私が引き受ける!霊神體ではなく、苦しみで私を貫け。あなたが一人で背負っているものを、私に背負わせてくれ!!」

為什麽……為什麽你的心中會有着如此深重的痛苦?住手吧……咳!不要再傷害別人,也不要再傷害自己……我不是你的敵人,醒過來!請将你的痛苦交給我吧!不要用你的靈神體,而是用你的痛苦來貫穿我,把你一個人背負的,都交給我來分擔!!

帝釈天の肩を貫いた觸手に、溫かな蓮花が咲いた。

觸手貫穿了帝釋天的肩膀,同時溫暖的蓮花也在觸手上綻放開。

【阿修羅】

「………………………………白い……蓮花?俺の暴走を鎮めた。それがお前の能力か?大したもんだ。」

………………………………白色的……蓮花?吸收了我心中的暴虐之欲,這就是你的能力嗎?真特別。

【帝釈天】

「成功してよかった。心配していたんだ、失敗して、あなたを死なせてしまったらどうしようって。」

我也沒想到居然會成功,我剛剛還在想,我要是失敗了,讓你死去該如何是好。

【阿修羅】

「自分が死ぬのは怖くないのか。逆に俺を心配するとは、変わったやつだ。俺は阿修羅だ、お前は?」

這種緊要關頭卻毫不在意自己的性命。反而還擔心我,你可真是個怪人。我叫阿修羅,你叫什麽名字?

【帝釈天】

「帝釈天だ。」

我叫帝釋天。

【阿修羅】

「帝釈天?見かけによらない名前だな。」

帝釋天?看不出你外表如此,還有個這樣的名字。

【帝釈天】

「私はこの周辺で活動している民兵……翼の団の創立者だ。」

我是在這一帶活動的民兵團——翼之團的創立者。

【阿修羅】

「一人で軍を率いているのか、さては貴族だな?」

你能獨自一人組織兵團,是貴族嗎?

【帝釈天】

「貴族だった、と言うべきだろう。」

應該說,曾經是吧。

【阿修羅】

「本當に変わったやつだ。」

你真是個特別的家夥。

……鬼域平原、進軍の途中

——鬼域平原,行軍途中

【帝釈天】

「その後、私は阿修羅を翼の団に誘った。彼は軍の総帥となり、私は軍師、そして彼の右腕となった。私たちの霊神體は、互いのためにある。阿修羅は真の奇跡だ、天人を新しい未來へ導いてくれる。翼の団も積極的に戦場へ向かうようになった。鬼族に占領されていた村を、次々と取り戻した。伝説の闘神も、少しずつ、名が知れ渡る英雄になった。」

在那之後,我邀請阿修羅加入了翼之團。阿修羅擔任了軍隊的統帥,我則作為軍師和副手。我們的靈神體仿佛是為彼此而生的。阿修羅是真正的奇跡,他定會為天人帶來翻天覆地的變化。而翼之團也開始積極地參與戰事,我們節節而勝,解放了一個又一個被鬼族攻陷的城莊。而傳說中的戰神,也一步步,變成了如今人盡皆知的英雄。

【阿修羅】

「帝釈天がいなければ、今の俺はいなかった。辺境で一人で戦う戦士のままだったかもしれない。もし誰もが俺のように殘虐だったら、俺が終わりのない災いをもたらした時、誰が俺を止めに來るんだ? いずれ世間はお前の価値を知る。お前にも、俺が分からせてやる。」

但如果沒有帝釋天你,我怕是也無法享受這樣的殊榮。可能至今還是在邊境單打獨鬥的戰士。如果世人都像我這般暴虐,若有朝一日我開啓了永無止境的兵災,又有誰來阻止我?總有一天世人都會意識到你的價值。你也會明白,我會讓你明白。

【翼団兵士甲】

「阿修羅様、この先が天人の町……瑠璃城です。」

阿修羅大人,前面就是天人城莊——琉璃城了。

【阿修羅】

「使者を遣わし、瑠璃城に入る。補給して休み、明日の大戦に備える。いや待て、瑠璃城の旗がおかしい。帝釈天。」

傳我的話,派信使通報琉璃城打開城門,準備進城補給,稍作休整,為明日大戰做準備。等等,琉璃城的戰旗似乎不太對勁。帝釋天。

【帝釈天】

「ああ。霊神體で探ってみる。……………………まずい!瑠璃城は既に鬼族に占領されたようだ。迦樓羅の配下の鬼族部隊らしい。」

明白,讓我以靈神體查探一下。……………………不好!琉璃城,恐怕已經被鬼族攻陷了。似乎正是迦樓羅手下鬼族的軍隊。

【煉獄茨木童子】

「何だと!」

什麽!

【阿修羅】

「どうやら、補給の前に、まずは肩慣らしが必要みたいだ。」

看來,補給之前,要先做一場熱身了。

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